カレーの街「よこすか」

カレー発信の街

横須賀はカレー発信の街であり、明治初期にカレーに注目が集まります。
当時は海軍や陸軍での最大の病死の要因は脚気でした。
今でこそこのような病気になる人はいませんが、当時は白米中心の軍事食であり、タンパク質やビタミンB1が不足したメニューでした。
明治16年には脚気によって49名が死亡し、患者も1,632名にもなっています。

ビタミン不足から引き起こされる脚気を防ごうと、海軍軍医の高木兼寛は、兵食改革に乗り出し、イギリス海軍のカレー風味のシチューに小麦粉でとろみをつけて、白米にかけたメニューを取り入れます。
この食事は、シチューと小麦粉によって、当時栄養不足であったビタミンなどを補う物でした。
カレーを取り入れると明治18年には脚気による死亡者はなくなり、僅かな患者を出すのみとなり、大幅な改善を達成したのです。

このときに出されたカレーが、現在の日本のカレーライスのルーツと言われています。
その後もカレーライスは兵役を終えた兵士によって全国に広まっていきます。
横須賀はカレー発信の街となり、現在は明治のカレーを再現したよこすか海軍カレーを作り、カレーによって町おこしを推進しています。
そうしてカレーメニューの提供や商品開発、販売などを行ない、よこすかカレーも商標登録を行ないました。

金曜日はカレーの日

毎週金曜日には、海上自衛隊ではカレーライスを食べる習慣があります。
これは、長い海上勤務の中では、決まった曜日に休暇となるわけでないので、曜日感覚がなくなっていきます。
それを防ぐために金曜日に調理員が腕によりをかけた美味しいカレーライスを提供する習慣が生まれました。

この習慣は船上勤務に限らず、すべての部署に広がり、金曜日はカレーの日となりました。
そして横須賀ではカレーの街として、金曜日にカレーを食べることを推奨しています。
横須賀の認定店でも、金曜日になれば大盛りサービスや半額サービス、割引サービスなどを行なうところも多数あります。

また、カレーフェスティバルも開催されており、海軍が提供するカレーを、一般の方々も味わうことが出来るようになっています。
開催すると長蛇の列が出来るほど人気であり、日頃食べられない海軍カレーを目指して人が集まります。

・カレー名人

海軍割烹術参考書のレシピを元にして、明治時代の海軍カレーの作り方を伝授する、カレー名人を誕生させています。
横須賀により認められたカレーのマイスターであり、全国各地に派遣も行なっています。

そのようなこともあってか、またカレーの街として名前も広まってきたのか、ご当地カレーアンケートでは、よこすか海軍カレーが日本一に輝きました。
横須賀カレーはレトルトもあり、日本全国でお土産やギフト品としても購入が出来ます。